1996年のピンボール。

NOHALAのギタボ。RAYのブログ。

一旦落ち着いたので。謝辞を。

不思議なものだ。あれだけ黙れ。謙虚になれと言われていた僕が
自信を持てと言われる。
とても嬉しいことだ。自信を持っても大丈夫って言ってもらえているのだから。


4月から壊れかけていた喉に気が付かないフリをしてライブをしていた。
いつか何とかなると思った。
異常を感じてから4本目の先週のライブで気づくことが出来た。放って歌い続ければポリープが出来ていたらしい。本当に危なかった。


僕のライブを人間らしくて好きだと言ってくれる方がいる。
どれだけその言葉に救われているのだろうか。


僕は弱い。ハッキリ言って弱い人間だ。
ヒヨる時もある。嫌なイメージが頭をよぎる。
ステージで頭が真っ白になることもある。
後ろを向いてヒロムを見る。
負けてたまるかと水を飲みながら冷静になる。
間奏中にリードを弾くひさしを見る。
チラッと見ると笑いかけてくれるきんたを見る。
ポールマッカートニーにはライブ中に後ろを向くのは御法度だというマイルールがあるらしい。
だが。僕は迷った時は後ろを向く。
僕は1人じゃない。


本当に良くバンドをガタガタさせようとも続けてこれたなって思う。組んでも進まずに潰れるバンドを何個も観てきた。
僕らよりとっくに勢いをつけて追い抜いていったバンドも何個も何個も観てきた。
でもそんなこともうどうでも良い。
僕は今演奏出来ていることにひたすら感謝している。だからそれを十二分にお客さんにも伝えたい。そして、一欠片でも何か力が与えられれば僕にもやってきた価値の一つを自分に認められると思う。


とにかく。一文なしの僕の約束できない将来に身を委ねてくれる。一緒に歩んでくれる。周りの人間がいて僕は今生きている。
それを一身に背負うだなんて自惚れてもいない。
僕は弱い。読んでいるあなたも弱い人間かもしれない。だけど例に漏れず僕も同じだということだ。これは弱音じゃない。さらに強くなる為に自分を受け入れるための決意だ。


自分の弱さに目を向ける。
そして。今こうやってバンドを続けていられるのは僕の頭の中に、見える景色に聴こえる音の中に
言葉がメロディが溢れ返っているからだ。
ハッキリ言う。自信がある。
だから続けていける。


4.5年前のことを思い出す。

メンバーの大半を失い、自暴自棄になっていた。いろんな人が僕と関わり交わりそして去っていった。とっくに鍵を無くして出入り自由の家賃4万の板橋のアパートに様々な人生を見つけた。
「音が止まったら明かりを消してくれ」がその場に残っていた。


2.3年前のことを思い出す。
メンバーの大半を失い。おまけに金もなかった。
全ての無軌道なパーティの精算が迫られていた。
思い出したくもない。神奈川の奥地で訳の分からない仕分けの仕事を朝まで。午前3時の凍えるような空気の中僕はカップ麺を食べながらReal Friendsを聴いていた。ボーカルのダンは2020年に脱退した。自分の闇に押し潰されたのか。
とにかく僕は彼に生かされたと思ってる。命を繋いでもらったと言ったら大袈裟だけど。
僕は今も演奏してる。
文字通り「Stay The  Night」はその時の光景だ。


とにかく辞めない。先はぼんやりしてても。
不器用ながら働いて。演奏して。基本それだけ。
ちょっと昔に比べれば地味な生活になった。
でも大切なものを見極める眼は付いたかな。
「花束と花火」を書いた時死ぬほど恥ずかしかった。今も恥ずかしい。
だから良い曲なんだと思う。


こんな感じで僕は自分の人生。関わってくれた皆んなをそのまま3.4分くらいの言葉と音の羅列に並べ直していく。そしてこれからもそれは続いていくと思う。


5/17までのライブでまた一皮剥けるチャンスを頂けた。
渋谷THE GAMEありがとう。
WILL WILLありがとう。
フーバーズ大好きだ。
Bentham、ジュウ。CLUB Queありがとう。尊敬します。


そして身体の異変に気が付けた。
僕は生きている。喉も治っていく。
生きている限り音は鳴り止まない。
読んでくれた皆の幸せを祈る。
今回も一読本当にありがとうございます。


RAY