1996年のピンボール。

NOHALAのギタボ。RAYのブログ。

今日は少しぼやく

RAYです。今日は少しぼやきます。

 

この前バンドやってる友達がそのバンド抜けて。

ちょい心配だったから時間作って色々話したのですが。何があったの?と聞くと。

「メンバーが感情論というか精神論ですごい追い詰めてきてさ、、合わなくて辞めたんだ。」

と彼は言うので、オイ何かすげえ既視感のある光景だなぁ、、ってなっている僕がいました。

 

と言うのも僕は行き過ぎたポジティブシンキング(とでも言えば良いか?)で友達を無くしたことがあって。

幸い過激ポジティブ化したのは僕ではなかったのですが、友達の方がそっち側に持ってかれてどんどん...という感じでした。

すげえぼんやりと表現しているのでサッパリかも知れませんが、周りにもそう言う感じの人というか、風潮かな?たまにありませんか?

意識高い系とか煽る人もいるのかな?

 

マルチ商法とかそういうのはまあ人を本気にさせる手段としてこういうマインドコントロールを用いるのですごい顕著なんですけど。タチが悪いのがね、間違っちゃないんですよね。ポジティブ!

むしろ見習わなくちゃならないことも多い。

僕みたいな人間は特にね。

 

僕が過去に追い詰められた時は

「目標を持たないからお前はダメなんだよ」

「泥水をすすれ」とかもう散々言われましてね。

 

ちなみに泥水は小学校の頃、大嵐の日の昼休みに誰よりも目立とうとして服を全部脱いで水たまりにダイブして勢い余ってすすったことあります。

苦かったです。絶対すするもんじゃないですよ。

 

泥水は言い過ぎだとしても。目標を持って取り組む。これ大切です。

過去。無軌道に生きている僕に仲間が腹を立てた。それだけなんです。僕も浅はかだったと反省する面もあります。それでもね。色んな人と出逢い別れ時が過ぎる中で相も変わらず僕が歌を歌っていること自体には何の理由も目標も無いんですよ。

これは本当に変わらないな。ただ、生きることと同義でそれ自体に意味を求めるものじゃないんだと思います。

ただ今、僕にもその上で目標があって。それは

目の前の人を楽しませること。

もっと多くの人に曲を聴いてもらうこと。

死なないこと。

誰一人死なせないこと。

 

色々横道にそれたけど、僕はYoutubeで上位ランクのホストがみんなの前で「目標を大きく口に出してそれで自分にも圧をかけてそれで俺は目標を達成した。」と語るのを見て

その通りだって思ったし、結果を出す人間の思考だと感じた。僕も冷めているというよりは熱しやすい男だから、よし僕も頑張ってみるか!と何故かホストに元気を貰ったりした。

 

だからこのモヤモヤに結論を付けるとすると。

正論というか正攻法。ポジティブな気持ち。

これ自体に罪は無い。

悪いのは、これを洗脳に悪用する奴らだったり。

特に僕らみたいな夢を持った人間が鵜呑みにして騙されてしまうことなんだ。でしょ?

 

哲学者のニーチェを久しぶりに調べて。

彼の定義する「ニヒリズム」(ニヒルとかよく言いますよね。ちょっと一言では難しいけど)とは、信仰するものを失い、絶望に明け暮れた人の姿を指すそうですね。

「神は死んだ」っていう有名なセリフもあります。何故ニーチェを出したかというと。

あまり一般の人間が熱心に神を信仰しなくなった現代においても。ポジティブシンキングは一種の宗教としての姿を見せ、すがりつくような人がいるように感じるからです。

 

これがダメだとか言うと例え話で出した宗教も関わってきそうだしかなり複雑な話になってしまうけれど。

僕は、色々考えた結果。やっぱりニュートラル(ポジティブすぎずネガティブすぎず)に生きようということになりました。

 

僕の大好きなゲームの真・女神転生には、主人公にロウ、カオス、ニュートラルと3属性の変化があって。簡単に言うと、

天使サイド、悪魔サイド、どっちでもないサイドのどこに位置するか自分の行動で変わってくるというゲームシステムなんだけど。天使の言う事を聞いて正義を進み過ぎてもディストピアみたいになるって皮肉たっぷりのゲームで本当に性格悪い大好き、、。

僕や友達が追い詰められたのも似てないですか?

あまりに正義が強いと自分以外の不正義が全く許せなくなる時もあるんだと思います。

だから僕は悪人にならず、正義のヒーローでもなく。あくまでもポジティブに盲信せずネガティブに浸って絶望せず。要するに自分の頭で諦めずに人生を戦おうということです。

 

こんな結論を書いた本があったとしてもお金出して読もうとは思わないだろうな。だから、世の中過激なものがクローズアップされがちかもしれません。バランス取るもあえて突き抜けるもあなた次第かもしれない。それは誰にも否定出来ない。

 

僕の大好きなバンドSexpistolsの歌詞の一節をふと思い出したのでこれを締めの言葉とさせて頂きます。どっちでもないというものは時に、何よりも強い意志が必要なのかもしれない。

 

There’s no point in asking you’ll get no reply
Oh just remember I don’t decide

(訊いてもムダだ、答えないぜ
憶えとけよ、決心なんてしねえ)