1996年のピンボール。

NOHALAのギタボ。RAYのブログ。

カレーうどん。

人生への落胆が全ての始まりだった。その異なる油と油がマーブル状に混ざり固まっていくような感覚はとても言葉に出来やしなかった。今後も出来ないだろう。


今日、僕の人生にはあまり大きくは関わらないかもしれないが、それでも深く考えさせられることが幾つか起こった。
部屋にいて気が付いたら深みにハマっていた。
とても作曲をしている場合じゃなかった。


いつも何もせず眺めるために行く公園に行って二本タバコを吸っても一向に収まらない胸の重み。
腹が減っていることに気が付いたので帰宅。
「In Utero」のノイジーな音を聴いてカレーうどんを作ろうとした。
珍しく食材は潤沢にあった。
タマネギを適当に切って、豚肉は凍ったまま。
もう面倒臭いから具材をとりあえず全部ぶっ込んで煮てみた。

鍋から具がはみ出た。
カレーうどんの素と麺を見て、2つ鍋を使うマルチタスクをこなすには僕の頭の容量が不足していることをカートコバーンは叫びながら教えてくれた。


ので、煮た食材をフライパンに入れて焼いてみた。
シャンタンに塩に麺つゆにニンニク。
思いついたものを適当に入れてみた。
楽しくなってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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気が付いたら豚丼になっていた。
クソ美味かった。


お笑い芸人の永野のYouTubeを見てNIRVANA熱が再燃したのだけど、そこでも語られていた有名過ぎる逸話。
「Smells Like Teen Sprit」がカートコバーンの十字架になったこと。
ライブでもわざとめちゃくちゃに弾いていたり本当に駄々をこねている。邪推で恐縮であるが簡潔に彼の気持ちを推し量るに「何か違う!!これじゃない!!」という感じだったのだろうか。


何にせよカートコバーンは自分の理想ではない姿でスターとして押し上げられ、僕はカレーうどんを作るつもりが豚丼を作ってしまった。
理不尽だなあ。


これから先の日々で今日カレーうどんが美味しい豚丼になったように良い理不尽に巡り逢えれば嬉しい。逆も然りだし。というか人間は基本的に悪い理不尽に目が行きがちだと思うけど。

要するに何が言いたいかというと紙一重なのかもしれない。人生は。


人生への落胆で得た視点を大切にしてあげようと思った。それが僕が最も人の心を突き動かしたいと思わせる原動力となっているから。
皆さん良い金夜を。


RAY