僕のバンドJaccassは5.6.7月と毎月「RED」「TEN」「フリースタイリー」と各シングルをリリースしました。今回は第三弾「フリースタイリー」についてセルフライナーノーツ書こうと思います。
ストリーミング、ダウンロードはこちら↓
Free Styley by Jaccass | TuneCore Japan

▪️10年の呪い
時の流れはクソ早いもので、自分で曲を作って発表してライブしてという日々が始まってから10年の時が経ちました。この節目は僕にとってとても大きなもので、ジブリ映画の「風立ちぬ」がすごい好きなんだけど。その劇中に「 創造的人生の持ち時間は10年だ」という呪い染みた名言がありまして。僕はその呪いと只今直面している訳です。主題歌のひこうき雲は僕の大好きな曲で。8月の弾語りライブではカバーして、歌いながら呪いと向き合ってみた。歌い終わった後。「戦闘機つくりに命をかけた10年のその後は旅客機つくりに命をかければ良いんじゃないかな。」と映画の内容にちなんだ内容で自分にしてはとてもうまーくまとめてみた。
だけど実際。ただ綺麗な飛行機を作りたいと願っていた主人公の二郎は第二次世界大戦の最中という巨大な時代の流れに翻弄され、戦争のための飛行機を作り。さらに最愛の妻を失う。(映画自体に死そのもののシーンは無いのだけど、劇中を通して二郎の憧れた設計士カプローニと夢の中のシーンで出逢い語らう件が途中途中で挟まり。最後の夢のシーンでそれまでの全てを悟らせる素晴らしい構成です)
そんな彼にまた立ち上がる力が残されていたかは想像するのも辛くなるほど。
僕の下を去っていったメンバーや仲間たちの中にも「今まで頑張ったけれど何の意味もなかった。」と言葉を漏らした者が数人いて。その度に何て声を掛ければ良いのか分からなくなった。
今でも分からない。彼らへのリスペクトとしてただ黙って頷くしかないのだ。彼らは彼らなりの区切りやケジメを付けて次の人生へと向かう。
僕はその中で取り残された気持ちで呪われた夢と過ごしてきた。
カプローニ「飛行機は美しくも呪われた夢だ」
▪️10年で取捨選択したもの
ある日。それなりに有名なバンドのメンバーが脱退する時に声明文を出していて。「バンドは僕の人生の全てでした。祖父の葬式にも行かずライブに出たこともあります。」みたいに書いてあって、申し訳ないけど少し引いてしまったことがある。わざわざ言うこととは思えなかったし。それでもやはりそれを記すくらい本当に全てなんだったんだな。と僕は理解ることにした。
とはいえ、自分だって自分なりの取捨選択をして生きてきた。振り返ってみるとバンドマン以外の生活だってこなしてはきたけれど、やはり頭の中にはいつも曲やバンドのことがあって。そのために捨てたことは幾らでもある。だけど別に好きでやってる訳であって。それを前面に出すのは僕の方向性とは少し異なるなあとも思ってる。
今になると、むしろそれで周囲と余計な壁を作って生きてきたのかもしれないなと思う時もある。
バンドのことしか考えていないのに学生をやったり、社会人をしたりすると日常生活に虚しさを感じることも度々あるから、今は肩肘張らず決めつけずに自分の欲しいものは全て手を伸ばしてみようと。それで合わなかったら合わないで良いんだし。と、UVERworldの某PRAYING RUNみたいなマインドを持てたのは最近のこと。
別にどんな環境にいようと僕は自分の音楽を信じて作り続けるだろうという確固たる信念を持てたからかもしれない。
ごめんやっぱ過去の仲間に言い返したい気持ちもあるよ。「すげえ難しいことに対して真剣に向き合ったんだからあんたらは素晴らしい経験をしたんだよ。」と。
▪️「それでも」今だから出来ること
こんなマインドセットになってから驚いたことは自分の可能性が拡がっていったこと。
力が良い意味で抜けると、書く言葉。メロディにダサいとか舐められるかな?みたいな一方で言えばノイズじみたものがどんどんと取っ払われていった。こうなりたい。こう見られたいを超えた視点というか、FPSしかできなかったのに今ならTPS。モンハンも出来るじゃんみたいな。
自分はアーティストなんかじゃない。ただの人間。それでも死ぬほど音楽が好き。と思えると、謙虚な心持ちで基礎練にも手がつくようになったし。SNSの反応を定期的に調べて次はこうしてみるかとか考えるようになったし。売れてない自分を必要以上に恥じて卑屈になることも無くなった。これを10年前の自分に教えてやりたいくらいだ。基本を徹底的に固めることが1番の近道だと。
▪️素直さに技と経験が乗ってきた。
前置きクソ長だったが。僕はそんな心持ちでフリースタイリーを書いた。
曲調は昭和歌謡に影響を受けて、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」の明るいのに切ないメロディ感や伴走を徹底的に聴き込んでパクった笑
そんなR@Y流歌謡曲に16分のリズムをベースにしてファンクの力強さや遊び心を散りばめ、何処かで逢ったことがある気がするけど初めて逢う人のような親和性の中の独自性を目指した。
歌詞の内容はもう既に綴ったこのブログの内容そのままで、一旦全てさらけ出してスカッとしたし。自分はダメだなあと毎日思う日々だけど。そういう全部包み込んでそれでもバンドやりたいし。いつでも勝負してやるし頑張るし、そういう時というか気持ちって皆んなにもあるよねって感じ。一緒に頑張りましょうエブリバディ。
絶対に10年やらなきゃこんな曲書けなかった。
吹っ切れた素直さに経験と技術を載せて製品にした。師匠にも今のレイ君は旬ですとのお言葉いただきました。フックアップはお早めに。
10年の呪いの話に戻るけどそれに対する僕回答はこの曲。僕は枯れなかった。これからの10年もどうぞ僕を呪ってくれ。
▪️次回予告
来月に解禁できる情報にもこの10年間に関するものがあって、ここ数日間当時の写真とか映像とか残ってるものを集めていた。すると「もうレイの行動には付いていけない」とか言われてるラインのスクショとかもあって。過去の俺根に持ってんのかよとクスッとなった。
他にも相変わらずヤバい色の服着てたり、すぐ全裸になってるし、浅草寺のデケえ提灯にぶら下がってるしガリガリだし。下手くそだし死ぬほど恥ずかしかった。
僕は自分の中のパンクに支配されていた。ガキが。パンクはパンクにパンクさせられちゃダメなんだよ。(まるで禅問答だな)
本当にみんな申し訳なかった。
現在進行形でも皆様申し訳ありません。
そんな恥の多い10年ですが、、次の10年に向けて少し形にしてみようと思うので情報公開を心待ちにしてもらえると嬉しいです。
R@Y
※追伸
毎度曲の内容そのものについて自分で説明するの下手すぎなので今回はフリースタイリー製作時に聴いていたものをプレイリストにしてみました。
暇なときに良かったらどうぞ。あーこの曲のここか!なるほどねってなったら僕の負け。
RAY_Jaccassのフリースタイリー - Apple Music








