1996年のピンボール。

NOHALAのギタボ。RAYのブログ。

ボクナリノインタールード「透明怪人」

RAYです。明日はNOHALAの企画ライブ!!

よろしくです!!

 

8月上旬に出したミニアルバム「ボクナリノインタールード」について。

インタールードは間奏という意味で、これまで1発1発全集中でNOHALAの曲書いていて、でもやりたいこと全て盛り込めていた訳では無かったので、代わりのストレス発散目的なんだけど。思い入れは強いから、1曲ずつセルフライナーノーツを書いちゃおうと思う。の第二段!

今回は「透明怪人」について。

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ボクナリノインタールード - EP

ボクナリノインタールード - EP

  • RAY
  • インディー・ロック
  • ¥611
 

 

▪️ドラム「堀田庸輔」

今回のレコーディングを長きに渡りサポートしてくれたのは今やインディーロックファンの間で知らないものはいないバンド「kurayamisaka」のドラムス堀田庸輔ディメトロ首領 (@HiT_golila13) / Xである。実はNOHALAの元ドラムでもあり、もう6.7年くらいの付き合いなので本当に肩の力を抜いて一緒に作品作りができた。

そもそも正式にドラムをお願いした訳でもなく、kurayamisakaのライブは度々拝見させてもらっているので、会った時に近況報告し合ううちに遊びでアルバムでも作ろうかと思ってると話したら、全面的に協力してくれることになった。彼のドラマーとしての特徴は即興力と生命力のあるドラミングであり、レコーディングもフレーズを考えながら録る。だからTAKE1とTAKE2で全然違ったりする。繊細でシンプルなフレーズが続くかと思いきや、ボーカルを喰らう勢いのドチャメチャをかましてくる時もある。彼はミュージシャンというよりは、アーティスト的であり。何というかボーカルみたいなドラムを叩く。まるで1960年代仕込みである。

ギターのレコーディングにも来てくれて、僕はその場その場でこんなんで良くね?って彼と話しながらリフを録っていった。案外コミュニケーションを取りながら作る方が僕は好きだったりする。僕の作品は僕が全ての楽器を網羅し切れていない分、余白が多いので、そこに自由が生まれることもある。といった感じか。

結局生ドラムにしたものの、そぞろ歩きに関しては当初。ドラムじゃなくてペットボトルとか布団をぶっ叩いた音をサンプリングしてそれをドラムにしようといったアイデアを彼が持ってきてしかも、自宅で録ってきてくれた。ペットボトルとか、布団とか、スネアのロールを鼻をすすった音で表現したり。まあ、とにかくぶっ飛んだ男なのである。まだデータはあるので、時間がある時に公開出来ればと思う。

 

▪️透明怪人について。

さて。本題に入るとする。

ぶっちゃけて言えばフレンチポップ、ロックに憧れているので、そこから引っ張って来たと思う。

つまり、泥臭くないファンクと言えば良いか。

この曲は正直自信あったのでデモが出来た段階で昔ギターを教えてくれた恩師に聴かせた。するとファンクやりたいならリズムがどうたらグルーブだこうたら説かれてすんごいムカついたので、一才のグルーブをエディットして破壊してやった。歌ももう少し後ろノリしないとブラックじゃなくてまるで祭囃子だと言われたので、そうかそうかと思いっきりエディットしてド頭に合わせてやった。

約束の時間(タイム感)は必ず守る日本男児だからな。まあ、フレンチポップやりたいならこの批判は狙い通りなのかもしれないけれど、、
結局これはフレンチもへったくれもない。大和魂を持った僕なりの祭囃子というわけだクソッタレ。
堀田君のドラムもロック魂のエッセンスがあり、秀逸。ドラム録り終わった後2人で顔を見合わせて「まあファンクではないべな」と納得した。ドラムだけはこの曲の中で息をしているようだ。

ある種の生っぽさが求められる音楽ではあるのだけど、僕は敢えて1小節だけ録ったリフを貼っつけて作った。無機質に。グルーブを出せないのなら殺せば良いのだ。


結構昔に書いた曲だからどんな気持ちだったとか細かい記憶は風化しつつある。
確かな記憶としては昔すごい厳しい職場にぶち込まれたので、半ばセルフストライキして異動した職場がありえないくらいまったりしていて、いつも居眠りしてる上司とか常にモノ食ってないと動けないおじさんとかがいて。俗に言う掃き溜め窓際みたいなところなんだけど。そこがやけに性に合ったので、もう評価終わっても変人扱いされても、クソどうでも良いからここでまったり人生建て直すかあと一念発起して詩を書いた。
タイトルの由来は江戸川乱歩著の児童文学から。人は自分の中に見えない敵を作り出すものだから僕も含め、たまにはこの曲を聴いて透明怪人と仲良く対峙する機会になれば何よりも幸せなことである。


たぶんこのアルバムの主人公もそぞろ歩き疲れたところで、一旦の悟りをこの曲で得たのだと思う。2曲目で。いささか早計すぎる。

 

ボクナリノインタールード「そぞろ歩き」

RAYです。

今回は8月上旬に出したミニアルバム「ボクナリノインタールード」について。

インタールードは間奏という意味で、これまで1発1発全集中でNOHALAの曲書いていて、でもやりたいこと全て盛り込めていた訳では無かったので、代わりのストレス発散目的なんだけど。思い入れは強いから、1曲ずつセルフライナーノーツを書いちゃおうと思う。

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ボクナリノインタールード - EP

ボクナリノインタールード - EP

  • RAY
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Track list

1.そぞろ歩き

2.透明怪人

3.ボクナリノインタールード

4.フォーリンラブ

5.新宿ドラマクイーン

6.とある人から聞いたんだ。真っ青な空は後ろめたさだ。

 

▪️はじめに「ボクナリノインタールード」について。

自分の作風としては、自らの人生に沿ってそれを音楽に具現化するスタイルなのだけど。明確に自分のことを歌っているのかというと全然そうでも無い。
自分の体験した人生のステージのようなものを横スクロールでマリオみたいな棒人間が代わりに走っているのを眺めているようなイメージで曲と向き合っている。
数字などにこだわらないならずっとアルバムで曲を出したいと考えていた。
何故なら、僕の曲は数珠繋ぎのように曲と曲のストーリーが繋がっている為全体で見てもらいたいって気持ちがあるからだ。マリオで言えばクッパ城までの道のりのように。


今回もおぼろげながらストーリーがあるのでそれも載せつつ制作秘話を書ければと思う。赤裸々に。。

 

▪️そぞろ歩きについて。

僕は恐らく人一倍ストレスを溜めやすく、身の程を知らない。小さいことでクヨクヨしていると、聖人、偉人にまでその不条理な怒りを飛び火させるときもある。「為せば成る 為さねば成らぬ 成る業を 成らぬと捨つる 人の儚さ」
要するにやれば出来る!とかJUST DO IT!!!とかその類のメッセージを武田信玄は詠んだそう。大河ドラマなら阿部寛ね。
うるせーわアホ。知ってるわそんなことぐらい。そう毒吐きたい夜だってある。
こんな感じですこーし歴史に興味があるので、調べものをよくするのだけれど、最近は特に仏教に興味が湧いている。
パンクロックと仏教の考えはどこかしら交わるものがある。
一休さんでお馴染みの一休宗純は一際パンクロッカー顔負けのパンク精神の持ち主。
宗純について好きなエピソードがある。


「一休」というのは“号”、つまり、僧侶や学者、文人などが本名とは別に付ける呼び名のことですが、この「一休」という号は、宗純が詠んだ、ひとつの歌に由来しているのです。

謙翁和尚を失った一休は、自殺を図った翌年、滋賀の堅田にある祥瑞庵の門を叩き、高僧・華叟宗曇(かそう そうどん)に師事しました。

宗純が24歳になった時のことです。瞽女(ごぜ:盲目の女芸人)が語る「平家物語」を聞いて無常観を感じた一休は、その時の気持ちを歌に詠みました。

「有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)に帰る一休み  雨ふらば降れ  風ふかば吹け」(人生は煩悩溢れるこの世から、来世までのごくわずかの一休みの出来事。雨が降ろうが風が吹こうが大したことではない)

この歌を聞いた華叟禅師は、歌の中にある“一休み”という言葉を宗純に授け、「一休」が宗純の号となったのです。

 

出典一休宗純 〜とんちで知られる一休さんの生涯 | 京都トリビア × Trivia in Kyoto


アニメなどのイメージじゃ生まれたときから悟りすましているような宗純も師を失い、無常に駆られ自殺未遂を図っていた。
宗純も我々と同じ人間。燃えるような志を持った若者だった。そして絶望し、壁にぶち当たりそれでも生き抜いて一休みの境地へと辿り着いたのである。
そんな世界一カッコ良いハゲにも僕は嫉妬混じりに噛み付きたい夜だってある。
だって、お正月のおめでたいムードの中ドクロをつけた杖をついて歩き、皆んないずれはこうなるのさ。だから金や地位に固執するなと吹聴して周る。そんなのパンクロッカーでしかないでしょうが。。
人の外見を作品でおちょくるのは僕の道理に反するが。愛を込めて。ハゲと叫ばせて頂く。髪の毛も無常なり。いずれ後を追わせて頂きます。


アルバムのストーリー的には少々過激なオープニングではあるが、理想と現実。正しいこととベターなことの狭間で闘う人の姿を書きたかった。


p.s ボーカルスタイルは豊田真由子議員の有名な事変を見て閃いた。ハードコアなスタイルはあんましやったこと無かったけど。本当に無常と怒りをスタジオに持ち込んでぶつけたら思いの外、満足のいくテイクが取れたし何よりスカッとした。感謝申し上げます。

ロジカルとトリハダ

先日「君たちはどう生きるか」観て来ました。

ネタバレ厳禁ですから一言だけ。もうね。

「疲れた。。笑」

凄かったなぁ、、でも。ストーリーとかより細部のね。ここの音どうやって鳴らすんだろうとかこう処理してるのかな?とか。このシーンのこの絵はフラグなのかなあとか。ロジカルに分析しながら観ていたから結果的にはそんなんじゃなくて振り回されたって感じかな。

 

後日談だと宮崎駿監督も今回の作品は自分でもよく分からないとのこと。。

鳥肌立たせ続けて作ったんかなと思いました。

ズバリ彼なりのトリハダ作品ですね。

 

というのも僕は何かを作る時、何かを受け取る時にトリハダが立つんです。

音を聞いて、歌詞を聞いて、文章を読んで。

何かが響いたらトリハダが立っている。

そして後に何故トリハダ立ったかをロジカルに分析する。要するに論は後です。

 

岡田斗司夫氏の受け売りだけど。あの映画は巨匠宮崎駿だからゴリ押せた。普通だったら整合性とか分かりやすさとかその観点で他者のメスが入って形が変わるハズだと。つまりロジカル処理されるはずがされていない状態で世に出たね。と。

 

なるほど、、!となりました。

僕の造語だけどトリハダ作品はアート的で、ロジカル的作品はエンタメ的と言えば良いかな。

 

僕も花束と花火 by NOHALA以前は完全トリハダ優位で書いてたから。歌詞の伝わりやすさよりもワードの語感の良さや、言葉の並びの凄み。生きててトリハダ立ったことをそのまんま落とし込む感じ。今も昔も売れたいと思ってるけど、根本的には表現が先だったな。明らかに。ミニアルバムのマニック by NOHALAはトリハダ作品の個人的集大成だったかな。

半芸術系の大学に行ってたから、周りの人たちはみんなすごい感性を持っていて。先生に褒められてて。

正直言って、僕の作る曲って自分で言うのもなんだけどかなりポップで聴かせどころも分かりやすいと思うから、変なコンプレックスがあった。音楽の学校じゃあないんですけどね。当時の周りのバンドとか尖ってる同級生とかに対してね。

じゃあお前らにはないリアリティで闘ってやるよと学校に全く行かずに堕落するという世界一幼稚な逆張りをした後に、青臭い厭世観だけ募り、、死について考えさせてられることもあり。それを凝縮したのが「マニック」と自負してます。

 

それ以降は視点を周りに映して、メンバーとそれこそ整合性を付けて一つのプロダクトを作る。

受け手の視点を大切にする。

そんなロジカル的作品を意識的に作るようになって、それはそれで大変だけど楽しさはあります。

自分のアートを再翻訳して再翻訳してエンタメにしていくというか。罵詈雑言だらけのメモ帳が浄化装置を通った後のようになる姿を見るのも楽しいです()

僕は美輪明宏さんの「ありのままの私を見て!って言葉。場合によっては泥の付いた大根をそのまま食べろってことにもなるのよ」って言葉本当に好きで。やっぱり製品作りは料理をしている感覚にも似てると思います。

ある程度ボーダー、ルールの中でテクニカルで差をつけていく。僕は昔から好きだったけど、今になって更にミスチルの歌詞を熟読するようになって。当たり前の事を言うとしても魔法がかかったように言葉次第では見せることができるなあと感じて。例えば心を削って情熱を灯すことをカンナで表現とか、かなりマニアックな素材なのになんか腑に落ちるところとか笑

 

お世話になっている方からやはりメジャーになればなるほど、「好きだよ。か、頑張れ!」しか言えなくなるんだよねえとこぼされる時もあり。。

でもその方も僕も心の奥底ではわかってるんです。恋愛は人生において最高のスパイスだし、仮に音楽でリスナーを勇気つけられたらどれだけ幸せな事か。そしてガキの頃にそんな曲を聴いてどれだけ感動させられたか。

 

だからそのお約束命題をそれぞれのテクニックを用いて光らせていく。それがロジカル的作品の見どころ。僕の目指す高みだと思ってます。基本捻くれてるけどやっぱり幸せになりたいし、有名になりたいし、人を元気付けたいし、モテたいから。やっぱりね。

 

でもどうしてもみんなに感じてもらいたいなというトリハダもあるので、それも書いちゃってます。chu ワガママでごめん。。

ソロで何曲か殴り書きしたので、それ聴いて酷いなら酷いなあと思ってもらっても構わないし。気に入ってくれたら嬉しいし。トリハダ立たせられたら作曲家冥利に尽きます。

これも受け売りだけど、「芸術には考えるための余白が必要」って言葉があって。全部ロジカル処理される前の人によっては泥大根、ダイヤの原石、味のしないガム。何にでもなり得るそんなものを久しぶりに勇気出して投げかけてみようと思います。それでも案外ポップだと思われちゃうかも。

 

NOHALAもソロもリリース時期は近くなると思うので、僕のトリハダと僕らのロジカル。どちらも召し上がって頂けると幸いです。

長ったらしい近況報告と宣伝にお付き合い頂きありがとうございました。

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眠たそうなアー写。とても良い。

RAY

 

 

僕らの幻影を追い続ける姿こそがバンドなんだ。

お久しぶりです。RAYです。

先日は素敵な一日でした。

ひょんなことから、卒業していない大学の音楽サークルのOBライブに出演してエルレガーデンを3曲ほど歌わせてもらいました。

図々しくも打ち上げまで参加して脚を引きずりながら帰路に着いた訳です。

昔を思い出してしまって、何だか顔が赤くなる事ばかりだなあ。。ただただ、無邪気にライブして。服脱いで池袋西口公園の今は無き噴水にダイブして。あ、このくらいにしておきます。。

ネトフリのIWGP観てもやられる。池袋浄化計画で失ったものは多過ぎるって。。

 

その裏でBlink182ライブ配信が行われていて。

もう何でこんなに集中砲火で胸をえぐられなければならないのか。

でも大切なことに気が付いた。

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僕にとってはズバリこれなんだけど。

もしかしたらそんなものなかったかもしれない14歳の夏はたった1曲に集約されていて。

ライブの最中、曲が出来た瞬間一瞬だけ、

ウォークマンに繋いだ100均のイヤホンから放たれる初めての爆音が蘇ってくる。

僕らは永遠にそいつを追い続けているだけなのかもしれない。ていうか。その姿こそが僕等なんだと。美化させて下さい。頼むよ。

 

上手くなりたくて。良いライブしたくて。ウケる曲書きたくて。

いつの間にか自分自身にブレーキをかけるようになった。こうしたらこうだからダメだとか。

言うなれば心の自動制御装置みたいに。

一つ一つの解像度が上がって
色々考えるようになったと思う。
気負いも増えるようになったし。

ライブの前とか逆に心臓バクバクするようになっちゃったし。僕のお師匠は「いいんだよ!ドキドキのほうが楽しいじゃん⭐︎」って言うけど。

一流は違うなぁ。

 

とにかく様々なことが僕は再びスタートラインへ連れて行ってくれたということです。感謝。

一回肩の力を抜いて好きな音楽聴いて好きな映画観るうちに次の曲が出来ていると思うので皆さんお楽しみに。

 

RAY

 

中日ドラゴンズがとにかく勝てない。

あけましておめでとうございます。RAYです。

年末から年明けまで少しばかり休みを頂いていたので新年早々曲でも書くかと思ってはいたものの、思い切ってダラダラしてみました。ということでよしなき事を吐き出してみる次第です。

 

昨日はわざわざ高尾山に行ってロープウェイにも乗らずに登山コースで登り、おみくじを引いた挙句。凶を突き付けられたので大吉が出るまでリセマラしました。同じ巫女さんだと恥ずかしいので、巫女さん巡りをしました。5人目くらいで大吉が出たので500円の出費です。安いもんだ。

帰りは欲張って滝見て帰ろうとしたら駅と逆方向に下山していて平地を1時間歩く始末。人間は愚かです。

 

個人的に去年はやること成すこと裏目に出たような1年だったような気がする。

•外でMV撮ろうとしたら大雨でリスケ、次はメンバーの体調不良でリスケ。梅雨に入って延期。最後は僕がスケジュールとちってリスケ。

•ギターはライブで不調気味。楽器屋持って行っても特に異常は無いと言われたから、毎日寝る前に優しい言葉をギターにかけてみたけど3回連続でライブ中に音出なくなる。

•ただの喉風邪にかかりそれが原因で喉を負傷。気合いを入れていたライブの日にピークで発症し高音が出ない。ただ、歌詞を叫んで終わる。あまりのショックに1ヶ月近く声が裏返るイップスになりかける。

•酒飲まないと寝られなくなる。酒癖悪すぎてメンバーに怒られて情けなくガン泣きする。

•レンタカーを借りてうっかりサイドブレーキを下さずに爆走して車を煙だらけにして弁償させられる。

中日ドラゴンズがとにかく勝てない。

 

逆にスッキリした。。

醜態を晒し続けた1年だった。。

 

だからこそ自分史の新しい元年にしようと思った。

タバコ辞めてその金でギター買い替えて。とあるボーカリストに師事し、歌の修行をして。寝酒辞めてその代わりに走るようにして。リスケで空いた時間はソロ作品を作って。

凶が出たなら大吉が出るまでリセマラしてやろうぜって感じで。

中日は、、もう。。気合いで頑張ってくれ。。

 

今のNOHALA自体、僕も僕以外のメンバーも色々あって。噛み合わない時もあったし。

でも、普通に活動続けられているし。お客さんも来てくれるし。奇跡みたいだ。

何というか、肩の力を抜いてやっても大丈夫なんだなと周りの人達に気付かせて貰いました。

 

やるべきことはやる上で、少し身を引いて経過を見守る勇気。心の中の猛獣を飼い慣らす術。

そんなことを学ばせたもらった気がする。

 

NOHALAじゃ書けない曲を悪友のDiabloや元メンバーの堀田くんと作ったり。10年ぶりに競技として走る事を始めて、フルマラソンに挑戦したり。

 

分散させて発散させることも時には大切なのかと思う。というか、自分のバイタリティに自分でも引く時があって。バイタリティが溢れてしまっているときの僕の心の中の猛獣はだいぶ過激なヤツで、大袈裟だけど生か死かの2択を突き付けてくるような時だってある。完全に僕のNOHALAでの主要な作曲テーマは心の猛獣との対話になっていて。もはや自分で良い曲なのかどうかとか判断できないし。その範疇でモノを作れなくなっている。オエエっとなったものをなるべく綺麗に再構築するようにしているというか。

 

逆にソロで曲を作る時は自分なりのルールがあり。悩まないこと。一筆書きで適当に作ることを掲げている。それに同意してくれる友達がいることが本当に幸せ。書こうと思えば幾らでも書けるけれど今はNOHALAの曲に向かい合っているので次のリリースは未定。

ラソンは禅に近いというか、、無心になる事によって心の猛獣を大人しくさせられることに少し成功している。あとダイエットにもなる。

 

自分語りが過ぎましたが、とにかくみんな言わずともこんな感じにバランス取って生きてるんだよなあと得意げに語る自分の未熟さを実感したまでです。自分に余裕がないと人に優しく出来ないんですね。

 

やりたいことが沢山あって。まだまだ書き切れない程なのだけど。まずはしっかりNOHALAで結果を出す事。頑張って行こうと思います。新しいライブハウスにも進出するし。リリースの予定も立てていく。キャラメル気分で。

 

みなさん。今年も宜しくお願いします。

 

新曲。それと世間とのグルーブ感。これ確か僕の友人の言葉だったかな。

結構お笑いが好きなので。TBSの見逃しサービスに登録し、キングオブコントのバックナンバーを一気見してみた。

面白いことに。直視出来ないコントが結構な数あることに気が付いた。

直視出来ないとは、つまらないとかじゃなくて。とにかく全身がくすぐったくなるようなコントのことである。

 

さらば青春の光の工場で勤めながらバンドやってる若者が他の工員に休日のライブで夢や希望を与えてしまい。俺も!俺も!と集団離職を招き迷惑してると上司がキレるコント。

うしろシティの上京してミュージシャンを目指す若者に対して、「君はイタい奴だけど。決して特別じゃない。東京なんか行ったらいっぱいイタい奴に会うと思う。その時に君は醒めずにイタい奴のまま生きれるのか?」と諭すコント。

かもめんたるの路上アーティストをこき下ろす宝くじ当たってしまったヤバいおばさんのコント。

etc...

 

全部過去現在未来の自分自身を観ているような気分にさせられる。ので、直視出来ない。。勇気を出して視界の端っこに何とか画面を収めて、笑えるところは素直に笑う。乾いた顔で。

「そう、、これはあくまでもコントさ」

と心で唱えて。

特にさらばのコントはオチで上司が俺はお前と違ってガチでこの仕事に向き合ってるんだぞと仕事に対する熱意を語った時にバンドマンがメモり始めるボケがもう僕にとってはボケですら無かった。

僕もそれなりに働いているので、分かるのだけど。家族を養って、仕事に誇りを持って働くオヤジの言葉ってすごいハートに来る。熱くさせられる。たまーにそういう会話になると自分のハートが突き動かされて「仕事」ではなく「作曲モード」に入ってしまうのである。

熱くさせられてね。

 

オヤジが語り合えた頃には。「この言葉にこのコード当てて、、いや。すこし表現を捻るか?」と言ったふうにもうそこまで進んでしまったりしている。

たまにミーティング中に脳内でギターが再生される。聴いたこともないような音色が脳汁をだらんだらんと溢れさせるように僕に襲いかかってくる。

そんな時、当てられてしまったらひとまず「そうですね、、」と始め、3秒で脳をフル回転して無難な受け答えを探したりする。

 

とまあ。有難く楽しいながらも苦しいなと思う時もある。

 

でも、そんな苦悩知ったこちゃあないじゃない??ぼーっとするなって話だし。

 

きっと芸人さんたちも辛い下積み生活でクソ、、と悔しい思いしても。じゃあ普通に働けば良いじゃないか?で終わる話だし。

自分で決めた道に自分で文句なんか言えまいから、こうして客観的視点を入れたコントにすることによって上手く昇華してるんだなぁと思った。

コントは演劇でもあるから、やる側としても夢を追う人間という身近な題材の方がリアリティ出るし。作りやすいのもあるのかな。

で、僕は直視出来ないのだけど。一般の人?というか普通に見たらそれは面白おかしくなってて。

それは一般的な感覚に対してズレてる感覚を上手く落とし込んでいるから。だよな?

 

僕もMCで気をつけていることがあって。

昔は全然そんなんじゃなかったんだけど。

「俺らこんな辛い日々だけど、負けねぇ頑張ってるんだ!!」みたいな感じのMC。

一見すると熱くてカッコよく見えるんだけど。

お客さんのことを放置してしまってるな、、と反省したことがあり。やはりお客さんいてこそのライブなので。誰だって毎日かったるいし辛いこともあるんだから。

「俺らみんな辛いこともあるけどさ。まあ一緒に頑張ろうよ。」と巻き込んでみること。そしたらもっと心で繋がれるのかなと意識してたり。

その本質を直視出来ないコントから見つけたぞ!って話です。長くなりましたが、、。

 

その上で。クリフハンガーはとても悩んだ曲でした。

NOHALA「クリフハンガー」 - YouTube

なぜ行ったかは覚えてないけれど、渋谷ゲームにパッとライブ観に行った日に「俺らの曲。全部応援歌です!」と語るバンドがいて。

よくそんなすごいこと言えるなぁ、、と衝撃を受けた。

 

僕はこう見えて人の内面をよく見よう。よく見ようと苦心するし、少なくとも苦心したい人間であるんだけど。それをすればするほど、人の心は一まとめに出来ない現実を突きつけられるし。

「それってあなたの感想ですよね?」が最強のフレーズであるようにマジで人生人それぞれだから。無責任なこと言いたくないのである。

 

その上で、いっちょかましてやろう。そうやって書いたのが「クリフハンガー」です。

自分を全てさらけ出して。その上で振り切る。

それでうるせぇ!と思われたらまあ「それってあなたの感想ですよね?」としかこちらも言えないのだから。。違うか、

 

僕の周りのカッコよく世間とグルーブを出し続けてる(ズレ続けてる)仲間たちが間近で苦しんでいるのをよく見てたから。

時には勇気付けられて今まだバンドやれてるから。ゴールを再確認させてもらったから。

共に闘おうぜって喝入れたかったし。別にズレてないよ?って方々にも全く同じように伝えようと、なるべくコア(核)の部分を繋いで歌詞を書いた。だから史上最もストレートな仕上がりかと思う。

それに少ーしひねったアレンジをメンバーに加えてもらい出来上がりました。

だから直視してくれ。

 

僕は曲にはその人となりが出るものだと考えている。また、デカイハードルを自分の前に立ててしまったと思ってる。応援歌を歌うパーソナリティを自分の中に爆誕させてしまったので、それに見合う人間でいられるよう、日々挑戦中です。

それに関してはまた後々ご報告出来たら嬉しいです。

 

次のリリース予定も立ちつつあるので、大事な末っ子クリフハンガーを思い出したときには聴いてもらって気長にお待ち頂けると幸いです。

以上。

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下のは18の時。それ以来の銀髪。老けてないだろう??(首縦振り強制)

 

RAY 

 

 

 

 

一旦落ち着いたので。謝辞を。

不思議なものだ。あれだけ黙れ。謙虚になれと言われていた僕が
自信を持てと言われる。
とても嬉しいことだ。自信を持っても大丈夫って言ってもらえているのだから。


4月から壊れかけていた喉に気が付かないフリをしてライブをしていた。
いつか何とかなると思った。
異常を感じてから4本目の先週のライブで気づくことが出来た。放って歌い続ければポリープが出来ていたらしい。本当に危なかった。


僕のライブを人間らしくて好きだと言ってくれる方がいる。
どれだけその言葉に救われているのだろうか。


僕は弱い。ハッキリ言って弱い人間だ。
ヒヨる時もある。嫌なイメージが頭をよぎる。
ステージで頭が真っ白になることもある。
後ろを向いてヒロムを見る。
負けてたまるかと水を飲みながら冷静になる。
間奏中にリードを弾くひさしを見る。
チラッと見ると笑いかけてくれるきんたを見る。
ポールマッカートニーにはライブ中に後ろを向くのは御法度だというマイルールがあるらしい。
だが。僕は迷った時は後ろを向く。
僕は1人じゃない。


本当に良くバンドをガタガタさせようとも続けてこれたなって思う。組んでも進まずに潰れるバンドを何個も観てきた。
僕らよりとっくに勢いをつけて追い抜いていったバンドも何個も何個も観てきた。
でもそんなこともうどうでも良い。
僕は今演奏出来ていることにひたすら感謝している。だからそれを十二分にお客さんにも伝えたい。そして、一欠片でも何か力が与えられれば僕にもやってきた価値の一つを自分に認められると思う。


とにかく。一文なしの僕の約束できない将来に身を委ねてくれる。一緒に歩んでくれる。周りの人間がいて僕は今生きている。
それを一身に背負うだなんて自惚れてもいない。
僕は弱い。読んでいるあなたも弱い人間かもしれない。だけど例に漏れず僕も同じだということだ。これは弱音じゃない。さらに強くなる為に自分を受け入れるための決意だ。


自分の弱さに目を向ける。
そして。今こうやってバンドを続けていられるのは僕の頭の中に、見える景色に聴こえる音の中に
言葉がメロディが溢れ返っているからだ。
ハッキリ言う。自信がある。
だから続けていける。


4.5年前のことを思い出す。

メンバーの大半を失い、自暴自棄になっていた。いろんな人が僕と関わり交わりそして去っていった。とっくに鍵を無くして出入り自由の家賃4万の板橋のアパートに様々な人生を見つけた。
「音が止まったら明かりを消してくれ」がその場に残っていた。


2.3年前のことを思い出す。
メンバーの大半を失い。おまけに金もなかった。
全ての無軌道なパーティの精算が迫られていた。
思い出したくもない。神奈川の奥地で訳の分からない仕分けの仕事を朝まで。午前3時の凍えるような空気の中僕はカップ麺を食べながらReal Friendsを聴いていた。ボーカルのダンは2020年に脱退した。自分の闇に押し潰されたのか。
とにかく僕は彼に生かされたと思ってる。命を繋いでもらったと言ったら大袈裟だけど。
僕は今も演奏してる。
文字通り「Stay The  Night」はその時の光景だ。


とにかく辞めない。先はぼんやりしてても。
不器用ながら働いて。演奏して。基本それだけ。
ちょっと昔に比べれば地味な生活になった。
でも大切なものを見極める眼は付いたかな。
「花束と花火」を書いた時死ぬほど恥ずかしかった。今も恥ずかしい。
だから良い曲なんだと思う。


こんな感じで僕は自分の人生。関わってくれた皆んなをそのまま3.4分くらいの言葉と音の羅列に並べ直していく。そしてこれからもそれは続いていくと思う。


5/17までのライブでまた一皮剥けるチャンスを頂けた。
渋谷THE GAMEありがとう。
WILL WILLありがとう。
フーバーズ大好きだ。
Bentham、ジュウ。CLUB Queありがとう。尊敬します。


そして身体の異変に気が付けた。
僕は生きている。喉も治っていく。
生きている限り音は鳴り止まない。
読んでくれた皆の幸せを祈る。
今回も一読本当にありがとうございます。


RAY