1996年のピンボール。

NOHALAのギタボ。RAYのブログ。

ボクナリノインタールード「そぞろ歩き」

RAYです。

今回は8月上旬に出したミニアルバム「ボクナリノインタールード」について。

インタールードは間奏という意味で、これまで1発1発全集中でNOHALAの曲書いていて、でもやりたいこと全て盛り込めていた訳では無かったので、代わりのストレス発散目的なんだけど。思い入れは強いから、1曲ずつセルフライナーノーツを書いちゃおうと思う。

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ボクナリノインタールード - EP

ボクナリノインタールード - EP

  • RAY
  • インディー・ロック
  • ¥611

Track list

1.そぞろ歩き

2.透明怪人

3.ボクナリノインタールード

4.フォーリンラブ

5.新宿ドラマクイーン

6.とある人から聞いたんだ。真っ青な空は後ろめたさだ。

 

▪️はじめに「ボクナリノインタールード」について。

自分の作風としては、自らの人生に沿ってそれを音楽に具現化するスタイルなのだけど。明確に自分のことを歌っているのかというと全然そうでも無い。
自分の体験した人生のステージのようなものを横スクロールでマリオみたいな棒人間が代わりに走っているのを眺めているようなイメージで曲と向き合っている。
数字などにこだわらないならずっとアルバムで曲を出したいと考えていた。
何故なら、僕の曲は数珠繋ぎのように曲と曲のストーリーが繋がっている為全体で見てもらいたいって気持ちがあるからだ。マリオで言えばクッパ城までの道のりのように。


今回もおぼろげながらストーリーがあるのでそれも載せつつ制作秘話を書ければと思う。赤裸々に。。

 

▪️そぞろ歩きについて。

僕は恐らく人一倍ストレスを溜めやすく、身の程を知らない。小さいことでクヨクヨしていると、聖人、偉人にまでその不条理な怒りを飛び火させるときもある。「為せば成る 為さねば成らぬ 成る業を 成らぬと捨つる 人の儚さ」
要するにやれば出来る!とかJUST DO IT!!!とかその類のメッセージを武田信玄は詠んだそう。大河ドラマなら阿部寛ね。
うるせーわアホ。知ってるわそんなことぐらい。そう毒吐きたい夜だってある。
こんな感じですこーし歴史に興味があるので、調べものをよくするのだけれど、最近は特に仏教に興味が湧いている。
パンクロックと仏教の考えはどこかしら交わるものがある。
一休さんでお馴染みの一休宗純は一際パンクロッカー顔負けのパンク精神の持ち主。
宗純について好きなエピソードがある。


「一休」というのは“号”、つまり、僧侶や学者、文人などが本名とは別に付ける呼び名のことですが、この「一休」という号は、宗純が詠んだ、ひとつの歌に由来しているのです。

謙翁和尚を失った一休は、自殺を図った翌年、滋賀の堅田にある祥瑞庵の門を叩き、高僧・華叟宗曇(かそう そうどん)に師事しました。

宗純が24歳になった時のことです。瞽女(ごぜ:盲目の女芸人)が語る「平家物語」を聞いて無常観を感じた一休は、その時の気持ちを歌に詠みました。

「有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)に帰る一休み  雨ふらば降れ  風ふかば吹け」(人生は煩悩溢れるこの世から、来世までのごくわずかの一休みの出来事。雨が降ろうが風が吹こうが大したことではない)

この歌を聞いた華叟禅師は、歌の中にある“一休み”という言葉を宗純に授け、「一休」が宗純の号となったのです。

 

出典一休宗純 〜とんちで知られる一休さんの生涯 | 京都トリビア × Trivia in Kyoto


アニメなどのイメージじゃ生まれたときから悟りすましているような宗純も師を失い、無常に駆られ自殺未遂を図っていた。
宗純も我々と同じ人間。燃えるような志を持った若者だった。そして絶望し、壁にぶち当たりそれでも生き抜いて一休みの境地へと辿り着いたのである。
そんな世界一カッコ良いハゲにも僕は嫉妬混じりに噛み付きたい夜だってある。
だって、お正月のおめでたいムードの中ドクロをつけた杖をついて歩き、皆んないずれはこうなるのさ。だから金や地位に固執するなと吹聴して周る。そんなのパンクロッカーでしかないでしょうが。。
人の外見を作品でおちょくるのは僕の道理に反するが。愛を込めて。ハゲと叫ばせて頂く。髪の毛も無常なり。いずれ後を追わせて頂きます。


アルバムのストーリー的には少々過激なオープニングではあるが、理想と現実。正しいこととベターなことの狭間で闘う人の姿を書きたかった。


p.s ボーカルスタイルは豊田真由子議員の有名な事変を見て閃いた。ハードコアなスタイルはあんましやったこと無かったけど。本当に無常と怒りをスタジオに持ち込んでぶつけたら思いの外、満足のいくテイクが取れたし何よりスカッとした。感謝申し上げます。