1996年のピンボール。

NOHALAのギタボ。RAYのブログ。

やりがい搾取しろや!

RAYです。

あ、タイトルは搾取するのは僕で搾取されるのは僕の残りの人生ってこと。

今回はいつもと違う角度でワクワクしている話。

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https://x.com/caimanjaws/status/1760967831481671886?s=46&t=-M-UQEwF_OmxNCbNpVvq-g

そうそう。Xやインスタで軽くアナウンスしていたのですが、実は僕。エンジニアデビューを果たしました!!

前回のブログでも取り上げたProject Mayhemのドラム。Diabloのダチの天晴という革ジャン、サングラス、ブーツがトレードマークの全く歳下と思えないベーシストが地元のツレとやってるCaiman Jawsというバンドのファーストシングルを担当しました。良いバンド名ですね。

ワニ🐊サメ🦈

ううむ。。

 

僕は本名もレイで僕の親御さんカッコ良い名前つけたじゃんと思ってるのだけれど、天晴なんてあっぱれと書いててんせいと読むからね。

親御さんのセンス。

Diabloなんてある日突然、 Diabloを自ら名乗り始めて悪魔の異名をテメェで背負っちゃってるんだから、、なんか両者の名前と並ぶとレイでも曇るなぁ...

たまーにRAY、天晴、Diabloで遊びでスタジオ入ってインスタライブやるので今度良かったら観て下さい。過去動画もインスタに上げてます。

ハロウィンスタジオ🎃 | Instagram

あった!これこれ。

2人とも単体でブログ書けるくらい濃い友人ですね。メンバーとはまた違う絆がある。

 

まあ、それはそうと。

Caiman Jaws。筋金入りのパンクロックです。

一度だけNOHALAで対バンさせてもらったことがあるんだけど。その時からボーカルGo君のそうそう!それ!っていう感じの英語の歌のニュアンスの良さとかギターKen.Z君のメタルを通過してるフレージングとかドラムかわい君の表情からも伝わる明るくて思い切りの良いドラムとかが天晴の安定したパフォーマンスに乗っかっていて。一緒に面白いこと出来るんじゃないか?って思わせてくれるバンドだった。

自分からレコーディングさせてよって言うのもなんかおせっかいだし恥ずかしいのでモジモジしていたら天晴が声をかけてくれてレコーディングがスタート。

NOHALAの音源って結構DIY(うち殆どがひさくんの血と汗と涙)で作ってきたのもあるのでそのノウハウを何とか引っ張り出してちょっとCaiman陣にも協力してもらったりして進めていったけど。学ぶことも多かったな。

 

マイケミのI'm not okayのベースは大分前ノリなんだよって天晴に教えてもらったけど、全然気付いてなかったなあ。俺は敢えて逆の後ろノリで行くと宣言通り天晴もパパッと絶妙に後ろ目で弾いてくれたので全然修正入れずに放り込んだし。そういうのが1番お互い気持ちいいしな。

あとは音の遠近感。今回はド近い。もう熱気とツバが飛んで来そうな90年パンクの魂はここにあり!と言う感じで。モダンな拡がりのある音には勿論憧れもあるんだけど。それも勉強しつつ。自分の耳を信じて。

 

まあ、技術的なことは此処ではあんまし重要でもなくて。

2曲入りで5分未満。そこに僕と彼らの注いだ人生の時間が詰まってるから。まあそんな重たい話でも無いんだけど。とにかく楽しんで作ったから聴いて下さい。もう聴いてくれた方も今一度ね。

 

やっぱし僕は作ることが好きだなあって思うし、人の作品に携わるとすごい勉強させられることばかりだから、ゆくゆくはパンクロックから得たものを還元していくビジネスを考えている。ビジネスとしたのは趣味じゃないからだ。

 

本気でパンクしてくれる人と仕事したい。

本気でワクワクさせられる人と仕事したい。

毎月原付で速度違反して罰金を取られているので、その足しになるくらいの金で自分もワクワクさせられるようなモノを作っていく。そこはセルフやりがい搾取させてもらうので。

ひいては日本のパンクロック発展に努める。

これを芯にすればブレないかな。

 

僕の一つのささやかな夢です。

 

RAY

 

Project Mayhem ブラッドピッド的なやーつ。

RAYです。7日はライブでした。

来てくれた方々ありがとうございました。

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セットリスト

1. そぞろ歩き

2. フォーリンラブ

3. 透明怪人

4. 花束と花火 (NOHALA)

5. Apology (JACKASS)

 

RAYとしての初ライブでしかも弾語りだったからかなーり不安はあったけど、楽しく出来た。

フロアのみんなも暖かかった。ほとんどお喋りしながらライブしている感覚だったかな。弾語りってそういうところに良さがありますよね。某まさよしさんみたいにダラダラ喋るのはNGと心得てはおりますが、、

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↑ボケーっとしている僕。

MCでボーカルの愛染92式氏に直で確認してしまったけれど、やはりProject Mayhemはあの伝説の映画「ファイトクラブ」から取られたもので、僕もすんごい好きな映画の一つ。

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過去に勝手に発表していた。。

 

僕もライブ中のMCでまさかのネタバレしてしまったけれども()

主人公はもう1人の自分が見えてて具現化してしまっている多重人格者で。統合失調症的なんだけど、それがド派手にイっちゃってる〜て感じになってると言えば良いか。

まあとにかくもう1人の自分が地下喧嘩サークルを立ち上げて後にそれをカルト組織へと仕立て上げ「物質主義•資本主義へのアンチテーゼ」を旗印に作戦「Project Mayhem」を遂行。そして金融機関のビルを丸ごと爆破して世界を滅茶苦茶にしてしまうというまた中二病心を大くすぐりされる素晴らしい映画。

 

日曜日に7日のことを思い出しながら久しぶりに観てみたら、やはり危ねえなこの映画と。

高校時代に初めて観て、恐らく自分の人生の方向性の転換の一つとなった作品。大体1枚のアルバムの積み重なりで僕の人生は出来ているんだけれども時たまに小説や映画からもっと直接的なアイデンティティを授けられる時もある。

僕は今それを音という形で放出しているんだけれども映画や小説と比べればそれはとても湾曲していると思えるし、もっとも直接世界を変えたければボランティアでもやるか、自民党にでも政治団体にでも入るか。大企業にでも入った方がよっぽど良いだろうし。まあ僕はエリートコースからは早々に落ちこぼれて行った訳だしどちらかと言えば捻くれているからちっぽけな人間として世の中を静観しているフリをしながら実は自分との対話を延々と繰り返しているだけだ。

そう。僕。拗らせちゃってるの。

未だに自分の殻を全く抜け出していない。

だからファイトクラブは僕にとって危ねえ映画なのだ。刷り込みすぎて仮に僕の頭にもブラッドピッドが生まれてしまったら大変だ。もし他責的で怠惰なブラッドピッドなら僕はたちまち街中にいる無敵の人に成り下がるだろうと常々注意している。

曲がった自己愛の行き着く先は他者への攻撃的行動だ。

そういった点をファイトクラブは内省的だった閉鎖的なサークルが破壊的活動を行うカルト組織への変貌という姿で上手く描写している。20年前の映画なのに。

 

今に始まった話ではないが、、それでも今は特に男も女も関係なく弱者やら貧困やら何やらあーだこーだうるせえノイズが可視化しやすくなっている。とにかく僕には世の中の怒りの声がひしひしと伝わってくる。

 

他人と比べることのみを自分の価値として生きる事ほど愚かしいことはないが、あまりに独りよがりだと何処かで問題は生じる。

努力を忘れずに自分の中の価値観と世の中の価値観を擦り合わせながらくだばるまで綱渡りを演じるしかないのだ。別に悲観はしていない。

僕は曲を書く事で僕と僕の中のブラッドピッド的なやつと外の世界とを繋げて自分の価値観を保っている。

渋谷サイクロンのライブはそんなことを改めた考えさせられた良い日だった。

 

「お前には後ろから刺されたことがあるし
俺の大切なものを壊されたこともある。
それでも何とかしようと向かい合ってきた。
俺はそれを愛と定義したんだ。」

 

自己愛についてのメモ。

 

RAY

ど田舎の蜘蛛の巣がかかった自販機。

RAYです。

活動開始に向けて着々と準備を進めている訳だけど。とにかくもうこれからはもっと自分に正直に。出したい音、言いたいことを紡ぎたいと思ってます。今日はパンクロックエッセイを。

 

▪️将来の夢。世捨て人。

昔20年ぶりくらいに会った父親はど田舎の蜘蛛の巣がかかった自販機で100円で買った気の抜けたサイダーみたいだった。

もっとダースベイダーとか碇ゲンドウみたいな人物をイメージしていた。
古ぼけて縮こまっていて何処か窮屈そうだった。


レイくん。アメリカ西部開拓時代のゴールドラッシュの話は知っていますか?


ええ。鉱山から金が出てそれでバブルが起こった。


そう。そこで1番儲けた人間は誰だか知っていますか?


採掘道具を売り付けた商売人。


そうです。流石ですね。れいくんにはお金持ちになって欲しい。株のやり方を教えてあげましょう。あ、そうそう。最近では私は筒井康隆の文章がやはり日本一美しいと思っていてね。クドクドクドクド...


それが20年ぶりの再会で交わした会話。
姉から聞いたことがある。父は面白い人だ。
だけど親になる資格が無いだけだ。と。


なるほど。お金持ちか。
全く自分の方向性に無かったものだ。
何故なら世の中を舐めていたからだ。
まあ今も舐めている。
金なんて落ちてるの拾えば何とかなると思ってた。恵まれている環境で甘やかされていたからだ。今じゃそこそこ頑張っているつもりだ。


それはそうと。僕の親しんだ街池袋は失われてしまった。ホームレスは一掃されて一回も催しなんて見たこともない野外劇場が小綺麗に整備されて警備員まで配置された。サイゼリアのマグナムをテイクアウトして飲み込んで噴水に飛び込んで、OASISしか歌わない弾き語りのホームレスと一緒に歌うことももう叶わない。

僕の今住むこの街川崎はこのまま正直にいればよいと思う。
この前黒いベルファイアに乗った輩に因縁付けられて追いかけ回されたし、ベトナム人あたりが年に一回銃撃戦を始めて人様の国でてめえの国の総人口を減らしている。世界一お下劣な自由の女神が建っているラブホ。それに掛かる煙突の煙。仮に外をパジャマで歩いたとしても一切気にもならないよう配慮してくれている訳だ。


話題がコロコロ変わるのは学力はあるが人として境界線ギリギリの父親譲りだ。


いつか世捨て人になりたい。
真剣にそう思っていたし今も多少は思っている。


正確にいうと4歳くらいからか、半ば強制的にサッカーチーム付きの幼稚園に入ると、太ったクソガキにまた強制的に遊ぶ時の隊列を組まされた。
僕は1番サッカーが下手だから後ろ隊長だ。多分僕はエゴ最強だからそこで折れてくれてなけなしの隊長が語尾に付いたのだろう。
小学校に入ると、医者の息子のノッポなクソガキが僕をチビだと事あるごとにバカにしてきた。
だから1人になるタイミングを見計らって、後ろから袋叩きにしてやった。吐いてしまうまでやった。
先生はそれを見て殺人犯の行動だ!恐ろしい!と糾弾してきた。それに対して僕は人の見た目を自分がノッポだからとズカズカどうこう言う方がどうかしてると言ったが聞く耳も持たなかった。
学級裁判みたいになって、僕は理科の授業の校庭のアリジゴク探しをグループに入れずに1人ぼっちでやる刑を受けた。
母さんも狼狽していた。うちは片親だから舐められてるんだ。あの家のガキには手を出すなと。
僕はぽかーんとしていたが、謝りに行く度にうちより少し新しくて少し広い家を見せつけられたからこいつ偉いんだなとは感じた。
中学に上がれば、「いいか。学校とは桃源郷なのだ。貧富の差もなく平等に教育を受けることができる。」そう得意げに語る教師は平気で僕の胸ぐらを掴んで投げ飛ばしてくるし、塾通いの僕含め鼻持ちならないクソガキは道徳の授業中に志望校の過去問を解く。教育などはなから求めていないボーイズはPSP。ガールズはmixiに夢中だ。
校則という下らないローカルルールで管理されたくなかったので必死に勉強して校則のない高校に行った。何度かカンニングバレかけて死にかけたが割と楽しく過ごせた。赤髪で入学してきたせいで、勘違いされてアメフト部に絡まれてノリで入部したけど怖かったから1年頑張って辞めた。実家が太くて力持ちで、真面目なのに多少意地悪なこういう人間たちがいい企業に入ってイキイキ働くのかと思うと、僕には到底叶わないことだとある種彼らにリスペクトを持って自分の人生の方向性を再定義した。軽音部には僕みたいに軽く歪んだ子が多かったので、今でも無二の親友だ。
大学に間違えて行ってしまうと、今度は皆んなが立派すぎて居所が無かった。
無論留年して友達も居なくなったので、Tinderで出逢った同じ大学の週5居酒屋バイトとテニサーだけが生き甲斐の全然単位取れてない女の子と授業を受けた。
「建築を学びたかったけど、難しいし金もかかる。地元じゃ働き口もまともな大学もない。だから私は仕方なく此処にいる。」としきりに言ってきたので、適当に僕もそんなもんだよ。と返していた。


そう思い返せば僕は教育という管理体制の中で疎外感、矛盾の気付き。怒り。劣等感。自分の中にパンクを育てていた。


社会生活を営む以上、断ち切れない繋がりは幾重にも重なっているものだ。
音楽は、パンクは精神世界で僕がこの世のしがらみから逃れる唯一の手段であり救いだ。

 

と、まあこんな感じで昔話を展開してしまったけど、世の中から矛盾など無くならない訳だ。だからあなたなりの経験をもとに僕のパンクロックと響き合ってクスッと笑って頂けないかなあと思う。


ということで最近は曲作りで大変だけどこれからも楽しく頑張ります。


RAY

書き初め。

RAYです。

2024ブログ初投稿です。一発目からちょっと踏み入った内容ぶっ込みます。

 

NOHALA活休から大体3ヶ月。

僕の現状を気にかけてくれている方もありがたいことにいるので、、少しずつこの場で色々なことをお話し出来ればと思う。ポイしないでね(古い)

 

まずNOHALAについて。

大切なことだから少し時間を置いてから話そうと思ってたけど。今でも正直話すのは乗り気では無いです。

もう経てきた日々全てが僕の身体になっている感覚なので。そしてそれがまだ僕の中で生き続けているので。解散した訳じゃないし。

全国ツアーを回りまくった訳でもないし。

サマソニも出てないし、華々しい活躍をして来た訳では全然ないけど。

自分の出来る限りの力を注ぎ込んできたから。

今まで思い返してきてやっぱり幸せだったなあと思うし、はやくまたライブしてえなあ。

それだけです。解散した訳じゃねえし。

 

説明すると長くなってしまうのだけど。

今回の活休はベースきんたの脱退に際して彼無しでNOHALAを続けることはありえないというシンプルな結論からでした。

音楽性とか色々考えて変えた時も僕らは腹括ってきんたにも自分の人生ベットして費やしてきた。その重みがあった。

きんたも彼なりの人生の悩みの中で踏ん張ってくれていたので様子を見つつ頑張ったけど。残念ながら徐々に活休に向かって行ってしまった。

僕はそんなメンバーのペースに合わせながら頑張っていいキッカケを掴むまで耐えるんだと考えていたけど、正直クッソ惰性だったと思う。

ぶっちゃけると下手したらきんたより先に僕が辞めていたんじゃないかと思う。

 

2023年は企画を打つことが出来て新曲も出して。対バン仲間にも恵まれて他にもお仕事を頂けたり、ライブは毎月ちゃんとやってたしコロナ明けからガッと加速する前の準備段階としては順当に行ってたんじゃないかと思う。

その中でじゃあそのまま進めるのか?って問いに対して僕は曲作ったり、応援してくれていたライブハウスの方や周りの人と関わってレールは敷いたつもり。だけど2人の背中は押せなかった。

僕も正直しんどかったから。

理由はうまく言えないけれど、何か一つでも崩れたらNOHALAは崩壊するという予兆を本能で感じていた。そういうムードで未来について話し合えない活動は辛かった。僕がそれを一転させることが出来れば何か良い結果に繋がったのかもしれないけれどその力が出せなかった。といった感じです。

 

もう一つぶっちゃけで。

その環境からなのかは分からんけど、去年はずっとライブの初っ端1曲目の途中ですぐ声が枯れてしまう謎のイップスみたいな症状に苦しんでた。ライブになると背筋が凍るような感覚に陥って練習の時のような声が出せなくて意味わからなかった。

通ってるボイトレの師匠に見てもらっても身体の損傷によるものではないと言われて原因は分からず。その代わりにフィジカル面の対策として力みやすい背中から首周りのストレッチを導入した。それは今も毎日こなしている。

メンバーにも事情を話して理解してもらった。

そうして自分なりに対策を整えた上で挑んだ8/30の下北沢REGでの企画。リハで速攻声枯れた。サビのキーが出ない。これで本番迎えたらどうなるんかとすんごい焦ったけど。きんたの脱退はバンド内では決まっていたので、これが人生最期の企画かもしれないと思うと、もう枯れても関係ねえわと思えた。出番前にひさくん、きんた、ヒロムにそれぞれ10回ずつ今までありがとうと言ってステージに上がったら普通に歌えた。意味分かんなかった。やっぱ心因性なのかな。ありがとう10回効果もありえる。それ以降何とかライブをこなせたし、12月にソロで弾き語りさせてもらったときもまあ問題無かった。

 

そうしてやり切った後に、イップス的症状がかなりしんどかったし、8/30のライブは自分の人生の記憶に深く刻まれる幸せな1日だったし。NOHALAに対してはもうここらで満足するかあと思い掛けた。

ひさしも同じようなこと考えてたらしく。実際解散しちまうか〜って話した(ゆるい)

でも結局、何故かはまだ言えないけれど。有難いことに活休という選択でバンドの命を保つことが出来た。

 

NOHALAの活休は残念だけど、僕はお陰で今客観的に自分を見直す日々を送れているし心を少し楽に肩の力を抜いて生きられている。と思う。実はカラオケすら行きたくなかったけど、この前遊びで行ったら楽しめたし何とかなりそうだ。

 

脱退してしまったメンバー達全員にリスペクトの念があるし。音楽続けている辞めた関わらず、これからの人生全力で応援したい。

きんたはNOHALAを変えようと本気で向き合ってくれた。彼のステージングには本当に圧倒された。この場を借りてもう一度。「ありがとう」

 

NOHALAに人生を賭けてきたと言ったけれど、所詮バンドなんて人生を賭けたサイッコーの遊びなんだから楽しんでやろうと思う。

他にやりたいことも無い。また会いましょう。

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一緒に遊んで下さいね。

 

RAY

ボクナリノインタールード「とある人から聞いたんだ。真っ青な空は後ろめたさだ。」

RAYです。やーっと肌寒くなってきましたね。

あの殺人的にクソ暑かった夏に出したミニアルバムの連載企画がやーっと終わります。

頓挫しなくて良かった。。

 

8月上旬に出したミニアルバム「ボクナリノインタールード」について。

インタールードは間奏という意味で、これまで1発1発全集中でNOHALAの曲書いていて、でもやりたいこと全て盛り込めていた訳では無かったので、代わりのストレス発散目的なんだけど。思い入れは強いから、1曲ずつセルフライナーノーツを書いちゃおうと思う。の第5段!

 

最終回「とある人から聞いたんだ。真っ青な空は後ろめたさだ。」について。

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とある人から聞いたんだ。真っ青な空は後ろめたさだ。

とある人から聞いたんだ。真っ青な空は後ろめたさだ。

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▪️音楽と歌詞の相関性について

思えば僕は、2年ほどずっと「歌モノ」という言葉に寄り添って来た。

バンドとして歌モノをやろう!とかっちり決まってから作曲担当の僕は異空間に放られた気がする。というのも、RADWIMPSのアルバムすら1枚も通して聴いたことがない僕が歌モノを書くのだから難儀するに決まっている。最初は勉強から始めた。メンバーに好きな歌モノのプレイリストを作ってもらってそれを聞き込んだり、いわゆる歌モノ界隈のライブを見に行ったり。

で、結局得た結論が「多少の音楽性はあれど、これHipHopやんけ」だった。

特に近年のは、まるで追体験するかのような恋の話とかの私小説的で。

題材が大麻かタバコか犯罪かセ○レかくらいしか違いが無いように思えたからだ。どちらもストーリーがある。

そして音楽性よりもストーリー性重視だ。

 

これを確信した出来事がある。

Blink182が新アルバムを出した。僕のルーツのカリスマたちの新アルバムって失礼だけど期待せずに聴くようにしてる。正直焼き増しでもなんでもいいから生きてるってことを僕に伝えてくれよって感じの気分で。

だが今回はまじでやられた。トムデロングの再加入もあり、セルフタイトルドのような「俺の曲の方がカッケェよ」みたいなトムとマークのバチバチのタイマン感も伝わるし、ONE MORE TIMEというタイトルからも読み取れるくらい、エニマとかTake offみたいなお約束Blinkポップも満載で。明らかな焼き増しも数曲あり、ファンならほくそ笑む要素しかない。

その中でも僕のお気に入り曲「Dance With Me」のサビの歌詞なんか

 

「オレ!オレ!オレ!オレ!俺らは朝まで踊り続けるぜ」×4

 

湘南乃風よりバカっぽい。いや、「Ah!!真夏のジャンボリー」のあの曲も実はCメロでどうして俺だけリア充になれないんだよ、、と拗ねる展開があったりストーリーがしっかりしてたりする。

いや、そもそも湘南乃風って泣ける。男と女が出会って愛し合って別れて、落ち込んで立ち直って。俺ビックになるぜと宣言するまでが1曲に収まっている。日本で勝負する上では、やはり歌詞の起承転結って求められるのかもしれない。

だから歌モノやるならバックにこだわるよりも歌詞に全振りした方が良いのではないかと痛感しながら書いていた。

 

▪️とある人から聞いたんだ。真っ青な空は後ろめたさだ。について

それでも僕はナヨい私小説的な曲は受け入れられずにいた。一々具体的過ぎて想像の自由を与えてくれないし。歌詞を聴かせるために楽器陣は抑えめだし何よりそれを得意げに吹聴するのはやはりヒップホップだ。マッチョかナヨいかくらいしか違いが無い。ならば僕はマッチョを聴く。

 

だけれどその嫌悪感の中に一握りの羨ましさはあった。曲で小説が書けるってすげえなあ、、って。僕もやってみたいとは常々思っていた。

それでもNOHALAにはそぐわないと思ったし、NOHALAの音楽は聴いている人にもし歌詞を読んでくれる方がいるならばそれぞれの景色を歌詞から描いて欲しかった。だから具体的な名称は一切用いないことに強いこだわりがあった。

 

だからこの曲は僕のソロとしての挑戦だった。

私小説。そして僕以外の視点での歌詞。

この曲は音が止まったら明かりを消してくれの焼き増しだ。視点を変えての焼き増し。

タイトルもAメロの歌詞からの引用。

正直アコギなんて酔っ払いながらつまびいたのをそのまま自分の部屋でレコーディングしたし、歌も声を張ってないから部屋で録った。

音楽的こだわりは特にない。歌詞からなんとかハマるようにメロを考えて当てはめただけ。

あと今年の初夏に友達と旅行に行った時の素敵な海の音をサンプリングして貼っつけた。波の音はあらゆる情景を想像させるスパイスだ。

 

自分なりの起承転結は作れたと思う。

僕にとって女性という存在は理解の及ばない圧倒的なもので、自分の考えていることも大体バレてると思っている。音が止まったら明かりを消してくれでは僕自身の焦燥。厭世観と女性観をほんとに余裕なんてないレベルまで切り詰めて書いた。

それに対してこの曲は一歩引いて巨視的に「あの夏」を振り返るような余裕を持たせた。

 

視点を女性に切り替えたことで、結局自分語りは出来ていないんだけれど。。

ボクナリノ私小説を楽しんで頂けると幸いです。

 

ミニアルバムを通して僕は自分の未知の領域に踏み込むことが出来て。それが自分のメインの活動に生きることを確信できている。

 

聴いてもらった方々には感謝の気持ちを改めて贈りたい。本当にありがとうございました。

一皮二皮剥けた僕の今後にもご期待下さい。

 

RAY

 

 

ボクナリノインタールード「新宿ドラマクイーン」

RAYです。先週は下北沢REGにお越し頂きありがとうございました。

ミニアルバムリリースからはや2ヶ月。早く連載を終わらせないと半年くらい掛かりそうなので書きます。

 

8月上旬に出したミニアルバム「ボクナリノインタールード」について。

インタールードは間奏という意味で、これまで1発1発全集中でNOHALAの曲書いていて、でもやりたいこと全て盛り込めていた訳では無かったので、代わりのストレス発散目的なんだけど。思い入れは強いから、1曲ずつセルフライナーノーツを書いちゃおうと思う。の第4段!

 

今回は「新宿ドラマクイーン」について。

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新宿ドラマクイーン

新宿ドラマクイーン

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▪️モノ作りのアンテナ

誰だか忘れてしまったが、お笑い芸人が「芸人ってネタにならないかなと自らトラブルに首を突っ込んでみるクセがある」と言っているのを聞いて何だか共感したことがある。別にネタだろうと曲だろうと結局作りものだけれど、事実は小説より奇なりという言葉があるように、作るのに貪欲になればなるほど生活にアンテナを張り巡らせるからノイズを拾うことも往々にしてある。

知り合ってすぐ打ち解けた人の良い知り合いに誘われたパーティに行くと大体はマルチ商法の会合だったり宗教勧誘だったりする。もうパターンが分かって来てしまった頃には最早自分の中でどっちか予想してホイホイ付いて行ったことすらあった。そしてビンゴの場合はボイスレコーダーを胸に忍ばせた。

最終的にそれは曲というより、カルト宗教との関連性を裏付けた学問となり僕の卒業論文になった。僕の研究はNHKクローズアップ現代にも特集された。世の中何も無駄なことはないと思うけれど、仮にそんな儲け話に乗ってしまったら大変なことになるし、好奇心には常にリスクが孕んでいる。

小栗旬沢尻エリカに「人を殺す役をするために人を殺していい訳じゃないだろう?」と語りかけるのをYoutubeで観たことがある。当時の沢尻エリカの薬物使用に対する遠回りな忠告だと世間には受け止められているが、この発言はそれだけに留まらない作り手、演じ手の究極の命題だとも思う。試しに死んでみることも出来ないし、死後の世界に対しての様々な想像が宗教を生み出したように、きっかけはなんだって良い。知らないこと体験してないこと、些細なものでも良い。人間として想像力を使って創造することが何より大切だと思う。経験、体験も大切だけど受け取るアンテナと想像する頭はそれ以上に大切というお話。

 

▪️新宿ドラマクイーンについて

この曲はディズニーランドのホーンテッドマンションのアトラクションに乗っている時に思い付いた。亡霊たちのパーティに流れる音楽を聴いて、僕の頭の中に昔好きだった危な目の女の子にいきなり呼び出されてノコノコ行ったら死ぬまで飲まされてゲロまみれで横たわって眺めた新宿の雑踏がフラッシュバックして浮かび上がってきた。

亡霊たちが繰り広げる不気味で悲劇でも喜劇でもあるような喧騒とアメリカ南部風のゴッタ煮音楽が僕のアンテナには引っかかったようだ。

こりゃあまるであの日の新宿だなあと。

普段マイナー調でしかもシャッフルビートの曲は全くと言って良いほど作らないので、どうすれば愉快なホラーチックになるか半ば勉強しながら作った。サビを同じキーのメジャーに転調させたり、片っ端からレゲエを聴き直したり。リ○キンパークのオマージュをぶち込んだり。もうやりたい放題だ。やりたい放題(?)されたから曲でやりたい放題してやる。

僕なりの歌謡曲メロディが作ったオケに合ってると思ってて、ロックと演歌といえばこの男。マーティーフリードマン氏に聴かせて感想を頂きたい。

誰かお知り合いでしたら聴かせて下さい。

 

最初のカルト宗教じみた演説はドラムの堀田氏書き下ろしのリリック。曲を聴いて考えてくれた。

あと実際に歌舞伎町の喧騒を録音してサンプリングしている。救急車の音も。

よし雑踏の音でも撮るか、、と思ってレコーダーを回した途端にぴえんギャルたちが現れて

「見て見てー!世界で1番綺麗なゲロがあるー!!」と騒ぎ始めた。

本当にあの街は僕を裏切らない。

あの日の僕の切ないゲロは君たちの目にどう映るだろうか。

別にフリー音源使えば良いのかもしれないけれど、自分で用意してペタペタ貼っていくのはなんとも言えない楽しさがあって、やっぱり作りものとは違う。

 

生きることに虚しさを感じていた人間がパーティーの挙句、都会の喧騒の中、邪教というかダークサイドにハマり込んでいく感じをアルバムの流れの1曲として表現した。

 

名盤。

 

今週の土曜日にはNOHALAから公開情報があります。そいつも何卒宜しくです。

 

RAY

 

 

 

ボクナリノインタールード「フォーリンラブ」

お久しぶりです。RAYです。

NOHALAの方では、8/30の企画を無事終わらせて9/10のライブも楽しんで。スタジオとお仕事を頂いて何とかやっております。

ブログの更新自体少し空いちゃったし。企画とかのことも皆さんに御礼を込めて書きたいのですが、僕なりの然るべきタイミングで更新させて頂こうと思います。

とりあえず連載とか言っといて切れがちなので今日も8月上旬に出したミニアルバム「ボクナリノインタールード」について。

インタールードは間奏という意味で、これまで1発1発全集中でNOHALAの曲書いていて、でもやりたいこと全て盛り込めていた訳では無かったので、代わりのストレス発散目的なんだけど。思い入れは強いから、1曲ずつセルフライナーノーツを書いちゃおうと思う。の第3段!

今回は「フォーリンラブ」について。

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フォーリンラブ

フォーリンラブ

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▪️ジャケ写「内村祐貴」

日頃からライブ写真でお世話になっているカメラマンうっちーこと内村君にこの写真を撮ってもらった。uchimura yuki (@ucmryk05) / X

内村君は普通にプロのカメラマンなのだけれど、カメラを通じて表現を追究する人間で、彼のやりたいことをこんな僕でよければぶつけてみて欲しいということでスタジオに集まり、最初はシンプルなアー写を。僕のXのトップ画になってるやつ。リンキン・パークを大音量で掛けながら「舐めんなよ!?」て感じのオーラ出してという注文。普通に素材(??)とうっちーの腕が良いので良いの出来たけれど。もうちょっと考えるかあということでちょうど作っていたフォーリンラブのデモを流したところ、「これは青だ!!そして宇宙だ!!」とうっちーが閃いた。音楽とビジュアルが交錯してイマジネーションが生まれる素敵な時間だった。

 

▪️ボクナリノインタールード&フォーリンラブについて。

この曲はブリブリで書いた。
これ以上のコメントは控えさせて頂きたい。


ところだが、、堀田君(ディメトロ首領)ディメトロ首領 (@HiT_golila13) / Xがマジで良いドラム叩いてくれた。それだけでも十二分の価値がある。もう録り終わって全トラック完成したのを聴いただけで満足してしまってそこからの行程はひたすらめんどくさかった。
というか、ミックスもマスターも省いてそのままぶっ放してやりたかった。80sのニューウェーブサイケデリックロックをやるつもりだったのにパワーポップの顔がチラリと見えるし。ただ、ドラミングは本当に生命力と躍動感があって。だから何かをパクったつもりは一切ない。あ、嘘だ。マドンナの有名な曲パクった。デデデデってキーボードベースから始まるやつ。

Like a Virgin

Like a Virgin

  • マドンナ
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敬愛するバンドマン。大槻ケンヂ氏の言葉で、性行為の描写を書いたところで皆同じようなものになるというものがあって(なら官能小説ってどうなの?読んだことないから分かんない。)何となく納得はしている。僕も陳腐にならないようには頑張った。例えとして出しただけで性行為ではないが。ブリブリを。開放的なパーティーを。どう料理するか。
結局はブリブリで書き殴っていた散文詩と当時の状況を書いたレポが手元にあったので、それをセパレートさせて、散文詩はそのまんまボクナリノインタールードに。レポは少し色を付けてフォーリンラブに還元された。


後日レポを素面で読んで。ああ、愛に包まれていたんだなと感じたので。フォーリンラブと付けた。もっと地球に優しくせねばと思った。これも陳腐な表現か。インタールードの散文詩はそのまま使ってる。ので自分でも意味がわからない。リズムが悪いなと思ってるけど録り直さない。2回語るにはこのポエムはとても恥ずかしいものだからだ。自分でもキツい。

 

これ読んで「は!?」てなる方はその空いた口をそのままにしておいて欲しい。カメラマンのうっちーとも長い付き合いになるが、撮影した日にお互い出会った頃から何とか生き延びたなあと話した。クレジットカードを3枚くらい作って上限目一杯使って半年くらい無視していると社会的に骨折する。そしてそれはリアルな複雑骨折とかよりも完治に時間がかかる。僕は全治3年くらいはした。どの口が!?ってなるけど僕含め皆さんも出来る限り真っ当に生きるべきだ。ただ、あまりにも僕の周りは騒がしい喧騒に包まれていて色々なことに巻き込まれた。そして、その殆どが空っぽであることを後に学んだ。

若さとは空っぽなのである(キリッ)

僕はちっぽけな一庶民として日々労働し、日々曲を書いて演奏している。時々喧騒に塗れた日々を思い出しながらこんな曲も書いたりする。それが生き甲斐です。

 

アルバムのストーリーとしては、「そぞろ歩き」で始めた旅から「透明怪人」で一見安直な悟りを得たかのような主人公が後からしてみれば無味乾燥なパーティーに首を突っ込んでニヒルにハチャメチャしている感じ。ここからあと2曲。どうなっていくのか。ここまで読んでくれたコアな方々。続きをお楽しみに。今回も長文にお付き合い頂きありがとうございました。

 

RAY